イケナイと思うのは母性神話のせい?

ゲイ、レズビアンからSM、自慰と性描写もいろいろあれば、殺人、解体、切腹などなどスプラッターなのもいっぱいあったロンドン映画祭。

そういうのは、わりと平気。それ自体が目的ではなく、何かを表わすのに使ってあれば、すんなり見てしまう。反面、すごくイケナイものを見た気になったのがEssential Killing

敵地の中を逃げ惑うタリバン兵士の主人公をヴィンセント・ギャロがセリフもなしに体で表現してる映画だけど、雪道を自転車こいで行く途中に一休みしながら赤ちゃんにお乳をあげてるお母さんを襲うシーンが、殺戮シーンよりショッキングだった。襲うたって、性的な意味じゃなく、飢えた主人公が空いてるお乳を取り出して、むしゃぶりつくんだけど。

胸からちょっと糸を引かせながら、口周り白く乳だらけにしたギャロが顔を離すと、太ったお母さん、あまりのことに気絶したんだか、ショック死したんだか、片乳にまだ赤ん坊を吸いつかせたまま動かなくなってる。

アメリカ兵をドッカンと吹っ飛ばしたり、逃亡中、罪もない民間人のきこりを電動ノコギリで殺したりする方が殺し方としてはひどいのに、もっと悪いことをしているように思えるのは、母性を尊いものと思っているからなのかな?自分でも考察してみたくなる点。

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