ROBERT MITCHUM IS DEAD/ロバート・ミッチャム・イズ・デッド(原題)
レインダンス映画祭試写。
名優ロバート・ミッチャムのドキュメンタリー、ではなく、無名の俳優が主役のロード・ムービーだ。胡散臭いマネージャーの男と2人、有名監督に売り込むべく、旅立つ。
ちょっと奇妙な味がデビッド・リンチ風なところもあって、先日観たMY SON, MY SON, WHAT HAVE YE DONE(エグゼクティブ・プロデューサーのリンチの色が濃く出たヴェルナー・ヘルツォーク映画、面白かったです)を思い出したりしたが、そこまで出来は良くない。ここ不気味さを出したかったんだろうなあ…みたいな、やりたかったことはわかるけど、狙った効果が出し切れていないシーンも時々ある。
でも、けっこう気に入った。パブロ・ニコメデスという主演俳優がいい。一度見たら忘れられない顔をしてる。伊藤雄之助(黒澤映画等にも出てた迫力ある顔の俳優)に江頭2:50を足して、ラテン系にしたような顔だ。そんな顔なのに、行く先々で女性に助けられる。必死なマネージャーとは対照的な、とらえどころのない頼りなさがキモ可愛い。